パ 同時開幕歓迎「12球団一緒にやり抜く」

[ 2011年3月25日 06:00 ]

<NPB>会見を行うパリーグ・井上理事長

セ・リーグ4・12開幕決定

 パ・リーグも都内で臨時理事会を開き、調整が必要な日程などを再確認した。会見した井上智治理事長(楽天オーナー代行)は開口一番、セ・リーグとの4・12同時開幕を歓迎。「パ・リーグの理事の皆さんも、球場事情とかある中で、セ・リーグの皆さんが英断してくれたと非常に喜んでます」と明かした。

 今後は日程面でリーグを横断した調整が必要となることが予想される。「144試合と球宴、クライマックスと日本シリーズ。12球団一緒にやり抜くという思いを、パもセも同じで強く持ってます」と一致団結を強調。楽天や西武、ロッテなど代替球場が必要な球団も抱え「セ・リーグさんの方が球場事情は苦しいだろうが、12球団それぞれの球場で協力していこうということです」と両リーグの力を集結し、難局を乗り切る考えだ。

 【パ理事会の声】

 ▼ソフトバンク・高田浩一郎取締役 セ・リーグの決定について報告を受けました。一度は別々だったが、こうして歩調を合わせることは野球界にとっていいことだと思います。

 ▼西武・飯田則昭専務取締役 セ・リーグにはセ・リーグのいろいろな事情があると思う。西武は埼玉がホームなので、埼玉で試合をしたいという思いは変わらない。でも電力事情を考えた時に埼玉県内で試合をやるのは難しい。

 ▼ロッテ・石川晃球団運営本部長 これから細かい作業に入るけど、セ、パ一緒にやっていこうということです。パ・リーグは基本的に変わりはないですけど。

 ▼日本ハム・大社啓二オーナー 社会全体がプロ野球に期待していたことになって、結果的に良かったと思う。各企業が賢明な判断をしたのでしょう。

 ▼日本ハム・島田利正球団代表 セ、パで足並みがそろったことはよかった。ただ、解決したのは日程だけ。節電や電力の問題について12球団でどうするのか。被災者に対して何ができるのか。今後の問題はまだ山積み。

 ▼オリックス・村山良雄球団本部長 セとしても悩まれたと思うが、非常に重い決断をしてもらった。12球団で日程調整ができるので、いい試合をして野球の素晴らしさを見せたい。

 ▼楽天・井上智治オーナー代行(パ・リーグ理事長) セ・リーグの皆さんは球場事情が厳しい中でも英断を下された。東北地方を元気づける意味でいろんなことを配慮していただいた。選手会にも感謝している。

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2011年3月25日のニュース