星野監督大号令!開幕前4・7仙台に帰ろう!

[ 2011年3月25日 06:00 ]

<楽・ロ>試合後のミーティングで「おまえらなにやってるんだ(怒)」と怒鳴る星野監督

練習試合 楽天2―3ロッテ

(3月24日 ほっともっとフィールド神戸)
 闘将が大号令、仙台に帰るぞ!楽天の星野監督が、4月12日のパ開幕を前に1軍選手とともに本拠地で被災地となった宮城県仙台市に戻る方針を固めた。これから日程調整を進めるが、4月7日からの1泊2日が最有力。仙台ではKスタ宮城の視察はもちろん、同市内各地の避難所でボランティア活動を行う予定だ。

 午前8時30分。球場入りするや、星野監督はスタッフを通じて選手にメッセージを伝えた。

 「開幕前に仙台に帰るぞ」。笑みを浮かべて練習に向かう選手たちをベンチで見守りながら、星野監督はこう言った。

 「選手を仙台に行かせることにした。開幕前に行かないとみんな落ち着かないだろ。俺も?選手が行くのに俺が行かなくてどうするんや!」

 11日の大震災以来、星野監督は頭を悩ませてきた。同じ仙台に本拠を置くJリーグのベガルタ仙台がボランティア活動を続ける中、楽天は開幕に向け試合などで西日本を中心に各地を転々。募金活動や救援物資の積み込み作業を行うも、指揮官は「ベガルタは手伝っているけど、うちはできることが限られている。みんなジレンマに陥っている」と選手の気持ちを代弁していた。

 星野監督は田淵ヘッド、佐藤投手コーチと一緒に首脳陣を代表して同行。東京方面から車で仙台入りする。選手には体調面を気遣って飛行機を利用させ、山形と花巻空港経由で仙台入りさせる。選手全員の航空チケットや宿泊先の確保、さらに7日にはオリックスとの練習試合が組み込まれており、相手球団の了承も得なければならない。

 ロッテとの練習試合は2―3で敗戦。11安打13残塁の拙攻に「何やってんだ。こんなんじゃ今年も最下位やぞ!」と怒り爆発で椅子を蹴り飛ばした。覇気のないプレーでは被災者を勇気づけてあげることはできない。闘将の燃え上がる姿が選手へのメッセージだった。

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2011年3月25日のニュース