津波で祖父母亡くした巨人捕手 実家全壊「親父もギリギリ助かった」

[ 2011年3月23日 07:26 ]

震災で祖父母が亡くなったことが確認され、悲痛な表情でクラブハウスをあとにする星

 巨人は22日、東日本大震災で津波被害の大きかった宮城県名取市出身の星孝典捕手(28)の祖父母で、震災後行方が分からなかった善太郎さん(83)とみつさん(80)の死亡が確認されたと発表した。

 数日前に無事が確認された星の両親によれば、善太郎さん夫妻は自家用車で避難したものの、その後何らかの理由で自宅へ戻ったところを津波に襲われたという。善太郎さんは19日、みつさんは21日に、いずれも自宅から約1キロ離れた場所で遺体が発見された。

 星は98年4月に仙台育英に進学するまで、両親や祖父母と名取市内の実家で同居。しかしその実家も津波によって全壊状態だという。

 星の父は地震のあった11日は家屋の屋根の上で一夜を明かしたそうで「親父もギリギリ助かった。(実家の)作業場の2階からソファベッドが流れてきて、それを立てかけて雪をしのいだと言ってました」と悲惨な状況を語った。

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2011年3月23日のニュース