マエケン100万円寄付 “開幕”へも自信

[ 2011年3月23日 06:00 ]

21日、樽募金を呼びかけた前田健

 さまざまな思いを胸に赤ヘルのエースは投げる。広島・前田健太投手(22)が23日に行われる阪神との実戦形式の合同練習(マツダ)に先発する。

 思いは行動で示す。大阪出身の前田健の身の回りにも、東日本大震災の被害を受けた人がいた。PL学園時代の同級生の両親が宮城県気仙沼市で被災したことがこの日までに判明。両親の無事は確認されたが、自宅は津波で全壊したという。

 「何か僕たちにできることはないかと他の同級生とも話し合いました。(大震災被災地全体にも)自分にできることはしていきたいと思う」

 この日、球団からは前田健、前田智、東出ら10選手がそれぞれ100万円を日本赤十字社を通じて被災地に寄付することが発表された。義援金、そして投げる姿で前田健は復興を願う。

 いかなる状況にもエースは対応する。現状の開幕日は3月29日だが、この日の文科省の自粛要請を受け、さらに延期される可能性が出てきた。

 「日程が前にズレるのであれば難しいですが、後ろであれば十分に調整はできると思います。全く問題ないです」

 下半身の違和感で調整ペースが落ちていたが、“開幕”に合わせる自信はある。エースとして、シーズン最初のマウンドは誰にも譲らない。

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2011年3月23日のニュース