創志学園・野山主将宣誓「精いっぱいやりたい」

[ 2011年3月23日 06:00 ]

選手宣誓する創志学園・野山慎介主将

選抜高校野球

 創部1年目で史上最速甲子園出場を決めた創志学園(岡山)・野山主将は、選手宣誓のリハーサルを行った。

 東日本大震災の被災地への思いを中心に、冒頭では16年前の阪神大震災にも触れる内容は長沢宏行監督、部員らと一緒に内容を考えて20日に書き上げた。ゆっくりとした口調で一つ一つの言葉に思いを込めると「自分たちにできることは何か。全力で戦うことしかない。学年は関係なく精いっぱいやりたい」と本番へ思いをはせた。大役を終えれば、第3試合ではいきなり試合が待ち構える。長沢監督は血圧が上昇する体調不良でこの日の開会式リハーサルを欠席するなど、重圧がかかるなかで新2年生だけの28人の部員が初陣に臨む。

 ≪選手宣誓全文≫私たちは16年前、阪神・淡路大震災の年に生まれました。今、東日本大震災で多くの尊い命が奪われ、私達の心は悲しい気持ちでいっぱいです。被災地では総(すべ)ての方々が一丸となり、仲間とともに頑張っておられます。人は、仲間に支えられることによって大きな困難を乗り越えられると信じています。私たちが今、できること。それは、この大会で精一杯、元気を出して戦うことです。「がんばろう!日本」。生かされている命に感謝し、全身全霊で、正々堂々と、プレーすることを誓います。

 岡山県代表・創志学園野球部主将 野山慎介

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2011年3月23日のニュース