星「形あるうちに…」祖父母との別れのため仙台へ

[ 2011年3月23日 06:00 ]

震災で祖父母が亡くなったことが確認され、悲痛な表情でクラブハウスをあとにする星

 巨人は22日、東日本大震災で津波被害の大きかった宮城県名取市出身の星孝典捕手(28)の祖父母で、震災後行方が分からなかった善太郎さん(83)とみつさん(80)の死亡が確認されたと発表した。

 川崎市のジャイアンツ球場で練習を行った星は「きのう(21日)の夕方6時ごろに兄から遺体が見つかったとメールが来ました。お正月に会ったのが最後になってしまいました」と無念の表情を浮かべた。

 悲しみをこらえ、星は28日をめどに食料品や生活物資を持って車で仙台入りすることも明かした。ジャイアンツ球場のロッカールームには空の段ボールを置き、チームメートから物資を募っている。「球団には“(帰京が)何日になってもいい”と言ってもらってます。形あるうちに(祖父母に)会いに行きたい」。変わり果ててしまった祖父母に、最後の別れを告げる。

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2011年3月23日のニュース