「右」の大引が存在感!岡田監督も「ええ仕事しよる」

[ 2011年3月20日 06:00 ]

オープン戦 オリックス8―0広島

(3月19日 わかさスタジアム京都)
 オリックス強力打線にズラリと並ぶ「左」にあって「右」の大引が強烈な輝きを放った。7番・遊撃で先発すると、タイプの違う広島の3投手から3安打の固め打ち。計5打点の大活躍だ。東日本大震災が発生した11日以来となるオープン戦は喪章をつけての一戦。大引があらためて存在感を示した。

 「自分のフォームで打席に入ることができています。うちのバッターはいい左が多いので多くアピールしていきたい」

 まずは1死二、三塁で迎えた2回の第1打席だ。しぶとく中前へ運んで先制点をたたき出すと、6回1死満塁の絶好機は三遊間を痛烈に破る2点適時打。トドメは7回だ。2死一、三塁から今井の内角直球をフルスイング。左翼線二塁打で2者を本塁へ迎え入れた。大引は「オープン戦から開幕のつもりでやっています」と胸を張った。

 打順は9番、8番、7番、2番とさまざまなオーダーでオープン戦に出場。岡田監督は「(打順が)後ろになると、ええ仕事しよる。あとは左ばっかりになるからな」と話すように、勝負強い「右」の存在は打線に厚みをもたらす。大引は「ファンあってのプロ野球。震災で苦しんでおられる方に勇気を与えることができれば」と力強く締めくくった。

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2011年3月20日のニュース