プロ野球選手 各地で募金呼びかけ!

[ 2011年3月20日 06:00 ]

<ソ・ヤ>東日本大震災の被災者への募金を呼びかける(左から)本多、青木、川崎

 プロ野球オープン戦で19日、ソフトバンク―ヤクルトのヤフードーム、オリックス―広島のわかさスタジアム京都、中日―楽天のナゴヤドームで、東日本大震災の復興支援へ選手が募金活動を行った。ヤフードームで731万1598円、わかさスタジアム京都では110万円が集まった。また、横浜、西武なども募金活動を行った。

 ≪ヤフードームでは731万円集まる≫ソフトバンク―ヤクルトのオープン戦は東日本大震災の支援試合として行われ、試合前は両軍選手が球場入り口前で募金を呼びかけた。杉内は「野球選手の影響は大きいので、率先してできればいいと思う」と話した。試合前には黙とうが行われ、選手を代表してソフトバンクの川崎選手会長が「野球ができることを感謝し、被災者の方々に勇気と元気を与えられるよう、精いっぱいプレーしたい」とあいさつし、選手は喪章をつけてプレーした。募金は、ソフトバンクの秋山監督やコーチ陣の義援金と球場に設置された募金箱を合わせ、731万1598円が集まった。

 ≪ヤクルト救援物資着々≫ヤクルト球団が震災被災地へ救援物資を送る手はずを整えた。選手のジャージーなど衣類を中心に寺井用具担当が順次準備中。「球団職員の親戚にも被災した方がいる。とにかく寒いということだったので衣類を送ることにした」と説明した。また、ヤクルト本社ではペットボトルのミネラルウオーター、お茶、ソーピードを合計30万本提供。ほかに飲料水を積んだタンクローリー車を12日から被災地へ派遣している。

 ≪横浜の新沼があいさつ≫横浜の1軍選手らは横須賀スタジアムで行われたイースタン・リーグの試合後、約1300人のファンに義援金の協力を呼びかけた。横浜市の京浜急行上大岡駅でも選手が寄付を募った。家族が被災した宮城県石巻市出身の選手会長、新沼は「いろいろな支援に使ってもらえるように送りたい。皆さんの心はきっと伝わる」とあいさつ。募金活動は21日まで続けられる。

 ≪KOBEから東北へ“恩返し”≫オリックスは、わかさスタジアム京都で岸田選手会長をはじめ大引、平野、坂口、T-岡田ら10選手が義援金を呼びかけ、約110万円を集めた。「まだまだ復興には時間がかかると思います。少しでも力になりたい。復興に向けて僕たちも支援していきたい」と岸田。球団選手会では被災地の避難所で必要な衣類として、温かいスポーツウエアを持ち寄る動きもスタート。阪神大震災で打撃を受けながら「がんばろう!KOBE」を合言葉に95年リーグ優勝を遂げたチームが、恩返しする。

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