東北ナインやっと出発…練習不足も「ベスト尽くす」

[ 2011年3月19日 06:00 ]

給水所でのボランティア活動を終え、校内に戻る東北高ナインら

選抜高校野球

(3月23日 甲子園)
 東日本大震災で被災した東北は、大会の開催正式決定にも校門前に「取材には応じられない」の掲示が出された。五十嵐一彌校長も「主催者の配慮を受け止め、出場という苦渋の決断をした。学校には賛否両論の意見をいただいている」のコメントを発表しただけで、素直に喜べない複雑な思いをにじませた。

 16日までに全部員の家族の無事を確認。震災後、練習を後回しにして給水活動などボランティア活動を続けてきた部員は、17日から全体練習も再開した。この日も甲子園メンバー18人を中心とした室内練習を明るい表情で行い、甲子園での晴れ舞台に向けて地元で最後の調整を終えた。19日は仙台市内の同校から山形までバスで移動。空路で現地入りする。実戦不足、練習不足は否めないが、同校関係者は「ぶっつけ本番になるけど仕方ない。子供たちが心を一つにしてやってくれるでしょう」とナインの結束力に期待を寄せた。

 野球部の我妻敏部長(28)は「地元からは“応援してるから”との声もあるので、それを励みにしてやります」と前を向く。大垣日大との初戦は28日。急ピッチで調整を進めていくしかない。慌ただしい日程の中で20日には甲子園練習にも登場する。「がんばろう!日本」。大会スローガンのもと、東北ナインが待ちわびていた甲子園の土を踏みしめる。

 ≪元東北監督も安ど≫福岡の九州国際大付・若生監督は家族が仙台市で震災と闘っており「被災地に勇気を与えるという意味でも良かった」と胸をなで下ろした。東北は前任校。「東北には地元のために頑張ってほしいから、試合はしたくないね。ウチは勝つつもりでやるから」と複雑な表情を見せた。

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