斎藤「悲し過ぎる」後輩の東北ナインを思う

[ 2011年3月17日 06:00 ]

空を見上げて物思いにふける斎藤

 ブルワーズの斎藤が、母校・東北ナインを思いやった。故郷の仙台市は大地震災害の真っただ中にある。後輩たちはセンバツ出場に一歩踏み出したが「選手の思いを察するとつら過ぎる。悲し過ぎる」と同情した。開催の可否については「正しいとか間違いとかっていう答えはきっと出ない。答えは1つではない」

 自身も14日の練習後に親戚全員の無事を確認できたとはいえ、友人や恩師らとは連絡が取れない状態だ。一時帰国も考えた末に「今すぐにでも同じ環境で励ましてあげたい思いが一番強いけど、それは現状で不可能。もう苦渋の選択」と米国に残る決意を固めた。次回は16日(日本時間17日)のマリナーズ戦登板が正式決定。「“励ましたい”なんておこがましい思いは全くない。今やるべきことは何かということ」。立場は東北ナインと同じ。心の痛みは手に取るように分かる。

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2011年3月17日のニュース