5カ月ぶり実戦快勝 21世紀枠の大館鳳鳴が本番に弾み

[ 2011年3月16日 06:00 ]

第83回センバツ組み合わせ抽選会

 21世紀枠として初の大舞台となる大館鳳鳴(秋田)は、春夏通じて3度の優勝経験がある強豪・天理が初戦の相手に決定。

 小貫主将は「大変な相手だけど、負けることを恐れずに一生懸命やりたい」と力を出し切ることを誓った。震災による直接の被災地ではなかったが、地震から2日間は停電、断水などで練習が行えなかった。15日の抽選会後に大阪市内で行った明星(大阪)との練習試合が約5カ月ぶりの実戦だったが11―1で快勝。斉藤広樹監督は「もっとミスが多いと思ってたけど意外に少なかった。これから急ピッチで実戦感覚を磨いていきたい」と手応えを口にした。

 ≪天理 ひたむきにやる≫東日本大震災の被災地の一つ、秋田の大館鳳鳴との対決に、天理(奈良)の森川芳夫監督は「こういう時期なので、ひたむきに高校生らしい野球を」と静かに話した。森川監督の夫人・美智子さん(55)の弟家族が福島県に居住。今回の地震で2日間連絡が取れなかったといい、「(被災地の)大変な現状はよく分かっています」と対戦校を気遣った。伊達主将も「感謝を忘れず、精いっぱい戦いたい」と話した。

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2011年3月16日のニュース