光星学院・川上主将「青森に1勝を、勝つしかない」

[ 2011年3月16日 06:00 ]

第83回センバツ組み合わせ抽選会

 光星学院の仲井宗基監督は、水城との対戦が決まると「大変な地域同士の対戦になってしまった。お互いに強い思いがある」と複雑な表情を見せた。

 チームは震災の影響で遠征が長期化。7日からの沖縄合宿を終えて、八戸市への帰路に就いていた11日に地震が発生。学校に戻ることができなくなった。部員は温暖な沖縄を想定し、半袖のアンダーシャツしかない。部のバットやヘルメットも残したまま。使い捨てコンタクトレンズが足りなくなった部員もいる。大阪に実家がある部員の父母らの協力を仰ぎ、少ない練習着を1日数回洗濯するなどして、急場をしのいでいるのが現状だ。

 八戸市内の高台にある校舎は3年前に建て替えられたため全くの無傷だった。それでも地元のライフラインは枯渇している。川上主将は「自分たちだけ被害に遭わず、野球していいのかという葛藤もあった。青森に1勝をプレゼントする、勝つしかないです」と意気込んだ。

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2011年3月16日のニュース