二村が劇打!住金鹿島 土壇場4強切符!

[ 2011年3月11日 06:00 ]

<住友金属鹿島・JFE東日本>タイブレークの10回1死満塁で左前適時打を放つ住友金属鹿島・二村

第66回JABA東京スポニチ大会 住友金属鹿島7―5JFE東日本

(3月10日 神宮)
 社会人野球のスポニチ大会は10日、3会場で予選最終日8試合を行い4強が出そろった。神宮球場では住友金属鹿島が9回に4点差を追いつき、タイブレークの末にJFE東日本を7―5で破って準決勝に進出。Aブロックは9日に4強一番乗りを決めた日本製紙石巻、BブロックはNTT西日本、CブロックはJX―ENEOSがそれぞれ勝ち上がった。11日は神宮球場で準決勝、決勝の3試合を行う。
【日程と結果】

 住友金属鹿島が土壇場で4強切符をつかみ取った。タイブレークの延長10回1死満塁で決勝左前打を放つなど、2安打4打点の二村は「無我夢中で打った。4点差を逆転できたのはあすにつながる」と白い歯を見せた。

 大会ルールに後押しされた。0―4の9回1死満塁から二村の2点打などで1点差とした。得失点率差の関係で「9回までに4点差以上の勝利」が準決勝進出条件だったJFE東日本は1点差勝利では意味がないため、2死満塁からまさかの敬遠策をとった。同点として裏の攻撃で「満塁本塁打で一挙4点サヨナラ勝ち」の賭けに出たのだが、敗れれば予選リーグ敗退が決まるチームにとっては渡りに船。7回から救援した住友金属鹿島のエース石田がぴしゃりと抑えて、延長10回の勝ち越し劇につなげた。

 9回1死から追いついての4強入り。平野和男監督は「粘り強さを出してくれた」。石田も「あきらめない雰囲気は去年とは違う。去年だったら3人で終わっていたかもしれない」と成長を口にした。11日の準決勝は、大会最多タイの優勝10度を誇るJX―ENEOSと対戦。3連勝と波に乗る住友金属鹿島が、初優勝へ加速していく。

 ▽スポニチ大会予選リーグ突破条件 同一リーグで2チーム以上勝敗が並んでいる場合は、当該対戦の勝者が上位。3チーム以上が勝敗が並んでいる場合は当該チーム同士の対戦成績で(1)得失点率差(2)失点率(3)自責点率(4)チーム打率(5)コイントスの順で順位を決定する。

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2011年3月11日のニュース