内海「沢村に負けた」も“開幕投手”は負けん!

[ 2011年3月6日 06:00 ]

<日・巨>5回2失点でマウンドを降りる巨人の内海は、両手を大きく広げ手を叩く

オープン戦 巨人8―3日本ハム

(3月5日 札幌ドーム)
 沢村には負けられない。2年連続開幕投手を狙う巨人の内海が、オープン戦初先発の日本ハム戦で5回2失点と順調な仕上がりをアピールした。

 3点を取った直後の5回に2点を失い、「悔しい。これでは去年と同じだと反省した。きょうは沢村に負けたかなと思う」と振り返ったが、昨オフから取り組んでいるフォークで3奪三振。原監督も「いい状態できているなという感じがする」と目を細めた。

 右打者のバットが面白いように空を切った。「阿部さんにお願いしてフォークを多く投げた。(77球中)14、15球は投げたと思う」と4回に中田から空振り三振を奪うと、5回も杉谷、岩舘から空振り三振。前の球は全て右打者の内角をえぐる直球だった。同じコースから落ちたフォークに打者は戸惑い、杉谷はボール球のワンバウンドを空振り。昨年は追い込んだ後に縦方向に弧を描くチェンジアップに頼っていたが今回は封印。120キロ台後半のチェンジアップとほぼ同じ球速のフォークの軌道に打者が面食らう様子に、「まだ6割ぐらいだけど良い感じで投げられた」と自信を深めた。

 昨年は7月以降に4勝6敗と失速しただけに今季へ期する思いは強い。開幕投手を争う東野、ドラフト1位右腕・沢村の存在も大きい。普段はちょっかいを出すかわいい後輩だが、「沢村が入って僕も投手陣全体も刺激になっている。良い投手が入れば当然負けたくない」とエネルギーになっている。内容と結果が求められる次回登板は13日の阪神戦(甲子園)が有力視される。「投げる試合は開幕を意識している。前半はもちろん、中盤もリズム良い投球を求めていきたい」。東野、沢村に大役を譲る気は毛頭ない。

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2011年3月6日のニュース