尚成 OP戦初登板で満塁ピンチも動じず無失点

[ 2011年3月6日 06:00 ]

<エンゼルス・ホワイトソックス>力投するエンゼルスの高橋尚成

オープン戦 エンゼルス3―1ホワイトソックス

(テンピ)
 エンゼルス・高橋がオープン戦に初登板し、2年目の貫禄を示した。1死満塁にも動じず1回を1安打無失点。「制球があまり良くなかった」と振り返ったが、ソーシア監督は「あれで?満塁にしたのも、力を見せつけたくてわざとやったんじゃないか?」と冷やかした。

 5回に3番手で登板。1死から失策、安打、死球で満塁とした。しかし2番ラミレスをシンカーで空振り三振に仕留めると、3番の主砲ダンを低めスライダーで中飛に封じた。「打者も100%の状態じゃないだろうし、自分も100%じゃない中でファウルを打たせたり、ストライクを取れたのは良かった」。要所で昨季10勝8セーブにつなげた制球力が光った。

 キャンプ序盤に持病の腰痛が出て、初登板がずれ込んだがきっちり結果を出した。昨年はマイナー契約でメッツに入団。待遇や周囲の見る目も変わったが、高橋は「感じないようにしている。そうしないとチャレンジしていけない。ダメだったら開幕メジャーは確約されていない」と言い切る。35歳にして貫く初心こそが、最大の原動力だ。

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2011年3月6日のニュース