松井、マ軍戦から連戦テスト 守備でもはつらつ

[ 2011年3月5日 06:00 ]

フリー打撃の打球に華麗に飛びつく松井

 アスレチックスの松井秀喜外野手(36)が、7日(日本時間8日)のオープン戦、マリナーズ戦で今季初の連戦テストを行う。ボブ・ゲレン監督(49)が明言したもので、マ軍戦は4月1日(同2日)からの開幕カードでもある大事な一戦。マ軍をお得意さまとするゴジラが、イチロー相手の前哨戦で今季も健在であることを見せつける。この日はオープン戦には出場せず、調整した。

 ゲレン監督はレッズ戦後に松井の今後について言及した。

 「(出場予定の)6日の試合の後から、2試合連続で起用する方針を考えている。これから話し合う」と説明。これまで1試合おきにプレーしていた松井に、7日のマリナーズ戦で連戦テストを施す考えを示した。松井も「僕自身はいつでもいいですよ」と同調。連戦出場に意欲を見せた。

 マ軍はくしくも、4月1日からの開幕3連戦(オークランド)でぶつかる相手。プレ開幕戦として早くも松井、イチローの両雄が激突する注目の対戦となる。松井自身はマ軍と相性が良く、昨季も17試合で打率・291、球団別最多の6本塁打、15打点と打ちまくった。今キャンプはここまで紅白戦を含めて7打数1安打。開幕に向けてギアを上げるにはこれ以上ない相手だ。

 この日は試合に出場せず、本拠地で居残り調整。打撃ケージでは右打席も合わせて104本振り込んだ。昨季は外野守備に慣れるため、オープン戦4試合で守備に就いたが今オープン戦はDHに専任。「急に(試合で)守ってくれと言われても大丈夫。フリー打撃の打球を受けるのはかなりいい練習になる」とフリー打撃の守備では、はつらつとした動きも見せた。

 2人は、昨季も開幕直前の3月21日、エンゼルス―マリナーズ戦で対決。当時はイチローが松井の赤いユニホーム姿をからかい「全然似合っていない、イケてないよ」と指摘して笑いを誘った。移籍した松井のア軍ユニホームは緑が基調。ここまで関係者には好評の「緑ゴジラ」が、ファッションにもこだわりを持つ天才打者にどう映っているのか、手厳しいファッションチェックにも注目が集まる。 

 ≪お得意マリナーズ戦≫松井はエンゼルス時代の昨季、マリナーズ戦で球団別最多の6本塁打、15打点をマーク。敵地の球場別では、マ軍のセーフコ・フィールドで最多タイの通算9本塁打を放つなど好相性ぶりを発揮している。松井、イチローがともに出場した通算70試合で松井はマ軍相手に打率.305、15本塁打、52打点。一方でイチローも松井の所属チーム相手に打率.340、9本塁打、34打点と張り合うように打ちまくっている。

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2011年3月5日のニュース