「遊撃・西岡」合格点!ジャンプ捕球も魅せた

[ 2011年3月5日 06:00 ]

<オリオールズ・ツインズ>この日、西岡剛は遊撃で出場。1回1死、ニック・マーカキスのゴロをさばく

オープン戦 ツインズ2─0オリオールズ

(3月3日 サラソタ)
 ツインズの西岡が3日(日本時間4日)、オリオールズとのオープン戦に初めて遊撃で先発出場。4度の守備機会を無難にこなし、ロン・ガーデンハイアー監督からも及第点を与えられた。初回1死、マーカーキスのライナーが正面を襲った。しかしロッテで本職だった守備位置で西岡が慌てることはない。軽快にジャンプ捕球すると、平凡な飛球2つとゴロ1つをさばいて「三遊間のゴロとか来てほしかった。守りながら(打球が)飛んでこいと思っていました」と振り返った。

 強肩のカシーヤとコンビを組む二遊間は、西岡が二塁、カシーヤが遊撃に入ることが確定的だ。この日はあくまで有事に備えた準備。とはいえ、深い天然芝のグラウンドでも軽快な動きを見せた西岡に指揮官も「良かったよ。肩も申し分ない感じだ。次(4日のレイズ戦)も遊撃をやってもらう」と満足そうにした。

 打撃では2試合連続無安打に終わったが「タイミング的に悪いところで捉えていない」と自己分析。指揮官も「心配していない。2番はニシがいい。バントもヒットエンドランもうまくやるだろう」と今後も2番に固定する考えだ。初遠征で自分のスパイクを忘れるハプニングもあったが、試合後は妊娠が明らかになった直子夫人について「4月になればこちらに来ます」と笑みをこぼした。

 シーズン開幕、そしてパパとなるため、着々と準備を進める。

 ≪遊撃は過去2人≫強肩が必須の大リーグで、遊撃を守った経験がある日本人選手は、過去に松井稼と中村の2人だけ。松井稼はメッツ移籍1年目の04年は108試合に先発出場。しかし翌年から二塁コンバートされて以降、遊撃での出場はロッキーズ時代の06年、3試合に先発しただけだ。また、中村は05年にドジャースで試合途中から2試合守っただけと、遊撃は日本人選手にとって壁の高いポジションとなっている。

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