小さくまとまるな!沢村に「ワインドアップ指令」

[ 2011年3月4日 06:00 ]

沢村は西武戦前の新入団選手紹介でベンチを飛び出す

 さらに豪快に!ドラフト1位・沢村(中大)に対し、川口投手総合コーチが「ワインドアップ指令」を出した。今後の調整に関して「ワインドアップをやらせたい。長いシーズンを考えると必要」と明言。投げる度に評価を上げている右腕を、さらに大きく育てていきたい考えだ。

 沢村は中大時代からセットポジションでの投球を続けている。プロ入り後もそのスタイルを継続。オープン戦初先発となった2日の西武戦(東京ドーム)では4回1安打無失点の好投を見せ、巨人では62年の城之内以来となる開幕投手の可能性も出てきている。それだけの結果を残している中での新たな挑戦。川口コーチは「ワインドアップは大きなフォームで投げる。セットは小さなフォームで早く投げるもの」とし、より豪快なフォームでの投球を頭に思い描いている。セットポジションはリリースまでの動きが少なく制球が安定するなどの利点はあるが、体重移動や躍動感などは劣る。将来性ある沢村だからこそ小さくまとまってもらいたくないのだ。

 快投から一夜明けた沢村は「(肩、肘は)いいと思います」と順調そのもの。次回登板予定の12日のオリックス戦(京セラドーム)で、新たな試みにチャレンジする。

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2011年3月4日のニュース