松井 満塁で併殺も営業面では救世主に!

[ 2011年3月4日 06:00 ]

<アスレチックス・インディアンス>1回無死満塁、松井は遊ゴロ併殺に倒れ悔しそうな表情(投手・マスターソン)

オープン戦 アスレチックス4―3インディアンス

(3月2日 フェニックス)
 アスレチックスの松井秀喜外野手(36)が2日(日本時間3日)、インディアンス戦でオープン戦2度目の出場。今季初めて4番を任されたが、初回無死満塁の絶好機で遊ゴロ併殺に倒れるなど2打数無安打1四球とアピール不足に終わった。それでもグラウンド外のゴジラ効果は絶大。本拠地オークランドの入場券販売は2日時点で昨年比50%増を記録するなど、営業面では早くも救世主となっている。
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 ア軍ファンにアピールする絶好の機会だった。キャンプ地のホームゲーム初登場は、オープン戦初の4番。初回、無死満塁で松井に打席が回ってきた。スタンドからは大歓声が湧き起こる。しかし、イ軍マスターソンの90マイル(約145キロ)シンカーの上っ面を叩いてしまい、結果は最悪の遊ゴロ併殺。試合後は「もう少しおっつける感じで打てば、逆方向にフライを打てるボールだった」と反省の弁が口をついた。

 5回にはイ軍の昨年ドラフト1巡目左腕(全体5番目)、ポメランツの高め速球に空振り三振。新天地での初安打はまたもお預けとなったが、今は内容にこだわる時期。トス打撃で左右合わせて67球打ち込むなど、連日スイングの修正に励んでおり「結果は気にしていない」と淡々と語った。

 ただ、グラウンド外ではゴジラ効果が如実に表れてきた。2日現在で、本拠地オークランド・コロシアムの入場券販売(シーズンチケット除く)は昨年比約50%増。ボブ・ローズ広報部長は「具体的な数字は開示されていないが報告は受けた。日本のスポンサー企業による影響も考えられる」と分析した。昨年の観客動員数が141万8391人で、30球団中29位のア軍にとってはうれしいニュース。この日は平日のデーゲームとあって前日より約800人多い2325人だったが、5日のジャイアンツ戦は完売(収容人員7881人)するなど、オープン戦も前年比約20%増と好調だ。

 初めてホームの集客を目撃した松井も「思っていたより入っていました。大丈夫ですよ」と笑顔を見せた。あとはファンに、最高のパフォーマンスを披露するだけだ。

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2011年3月4日のニュース