“楽天ファウル訴訟”ボール直撃男性の請求棄却

[ 2011年2月24日 19:07 ]

 プロ野球観戦中にファウルボールが右目を直撃し、視力が低下したのはネット設置などの安全対策を怠ったのが原因として、宮城県の税理士の男性(48)が主催者の楽天野球団と球場所有者の同県に約4400万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、仙台地裁(関口剛弘裁判長)は24日、男性の請求を棄却した。

 男性側弁護士によると、ファウルボール事故による損害賠償請求訴訟の判決は初めて。

 関口裁判長は「安全対策に合理性が認められる場合、来場者に危険なことが起きても、球場の設置者にとっては不可抗力というべきだ」とした上で、フェンスの高さやファウルボールへの注意を促す看板を設置していることを挙げ「球場として通常備えるべき安全性を備えている」と指摘した。

 また「臨場感も観戦における本質的要素で、必要以上に過剰な安全施設は観戦の魅力を減少させ、プロ野球の発展を阻害する要因になりかねない」との解釈も示した。

 判決などによると、男性は2008年5月に楽天対西武戦をクリネックススタジアム宮城(仙台市)の三塁側内野席で観戦。二回裏、ビールを足元に置いて顔を上げた際、ライナー性のファウルボールが右目を直撃し、視力が以前の0・3から0・03に下がった。

 楽天野球団は「原告の方をお気の毒に思う。今後もお客様の安全と臨場感の双方に配慮した興行に努力していく」とのコメントを出した。

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