松井“今季1号”気分上々!リーダーぶりも発揮

[ 2011年2月24日 06:00 ]

フリー打撃で快音を響かせる松井

 アスレチックス・松井に今季1号が飛び出した。キャンプ2日目の22日(日本時間23日)、マシンで30球を打ち込んだ後のフリー打撃。31スイング目に、きれいな放物線を描いた打球が右翼フェンス裏へ消えると「ちょっと打球を上げる感じで打った」と、この日唯一の一発に納得顔だ。

 昨季は3月上旬まで自重した本格的なベースランニングにも参加。ゲレン監督から「無理をする必要はない」と気遣われたが、二塁から本塁など軽快な走りを披露して「全然、大丈夫。きのうよりもっとスムーズに走れた」とフルメニュー消化に笑顔だ。打撃練習ではガレーゴ三塁コーチの投げるくせ球にタイミングが合わず、珍しく空振りをする場面も。「攻略法を考えないと。沈んだり曲がったりする。あれは救援でいける」と口の方も絶好調だった。

 クラブハウスでは背番号55を譲ってくれたオートマンと握手を交わして感謝すると、準備体操ではハワイ出身日系3世の正捕手スズキと談笑。さらに20日に等身大のゴジラ人形を用意したブレーデンに、昨季対戦時に打席で気づいた点を指摘した。「今までの2人の対戦の話をしただけ」と内容は明かさなかったが、投球時のグラブの位置をしきりに気にしていた先発左腕は「凄く参考になった」と感謝しきり。求められるリーダーぶりも早速発揮していた。
 
 ≪後輩「55」にエール≫松井は練習後にホーム用の白のユニホームに着替え、4月1日に発売される球団プログラム(年5回発行)の撮影に臨んだ。球団の顔として今季第1号の表紙に選ばれた松井は、マグワイア、カンセコの「バッシュ・ブラザーズ」も撮ったという約30年専属のカメラマンの指示に従いながら、笑顔を振りまいた。同プログラムは日本のファン用にインターネットでの販売も検討しているという。また、松井は日本のオープン戦でプロ1号を放った巨人の背番号55の後輩、大田について「頑張ってほしい。応援している」とエールを送った。

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