「全力で走れる!」荻野貴、277日ぶり盗塁

[ 2011年2月23日 06:00 ]

<ロッテ紅白戦>初回1死、楽々と二盗を決める荻野貴(中)

ロッテ紅白戦 紅組1―5白組

(2月22日 石垣市)
 スタートを切ったロッテ・荻野貴にもう迷いはなかった。初回1死一塁、打者・井口の2球目。瞬時にトップギアに入ると、楽々と二塁を陥れた。昨年5月21日のヤクルト戦(千葉マリン)以来、277日ぶりの盗塁。

 「自信をつけたかったので良かった。ほぼ全力で走れる。ようやく兆しが見えてきた感じです」

 新人だった昨季、開幕から46試合で25盗塁。新人王当確ともされた鮮烈デビューも、5月に右膝を手術。右脚の筋力が極端に衰えて体の左右のバランスが崩れた。リハビリでは手術前の脚力を取り戻すため、体幹を強化。バランスを整えることに心を砕いた。キャンプでは医者のゴーサインは出ているものの「まだ怖さがある」と第2クール前後までは、再発に対する恐怖心が取り除けないでいた。それが実戦4試合目でようやく吹っ切れた。西村監督も「まだ一番いい時までいっていないけどスタート、スライディングと不安がなくなったのでは」とうなずいた。

 中堅からコンバートされた遊撃の守備でも見せた。初回、ドラフト1位・伊志嶺(東海大)の中堅へ抜けそうな打球に飛びついて捕球。素早く体勢を立て直して一塁へ送球し、俊足ルーキーの出塁を阻んだ。ここまで不安定だった守りでも、存在感を示した。7回は実戦15打席目でようやく初安打もマークと、初もの尽くしの1日となった。

 26日の日本ハムとのオープン戦(名護)は、斎藤との対戦が濃厚だが「紅白戦と同じようにやれることをやりたい」と平常心を強調した。荻野貴はブレることなく、一歩ずつ輝きを取り戻していく。

 ▽荻野貴の右膝負傷の経過 昨季開幕から2番・中堅として全試合に先発していたが、5月21日のヤクルト戦(千葉マリン)の初回、二盗の際に右膝を強打。翌日に痛みが激しくなり23日に出場選手登録を抹消された。24日に精密検査を受け「右膝外側半月板損傷」で全治2カ月と診断。26日に右膝外側半月板の部分切除手術を受けた。7月23日にランニングを再開したが、シーズン中に復帰できなかった。

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