“爆弾”抱える二岡 1軍に「痛みは想定内です」

[ 2011年2月21日 10:52 ]

 昨オフに受けた右肘手術の影響を考慮され、キャンプ2軍スタートだった日本ハム・二岡智宏内野手(34)が20日、1軍の名護キャンプに合流した。右肘に加え両足にも爆弾を抱えるため軽めの調整で切り上げたが、打撃練習では鋭い打球を連発。首脳陣を安心させ、今後の1軍帯同が決まった。開幕へ向けてあとは調子を上げるだけ。13年目のベテランは今年もチームに欠かせない。

 右方向への鋭い打球が、いかにも二岡らしかった。まだ右肘は100%の状態ではない。フルスイングではないが、確実にミートする。雨のためヤクルトとの練習試合(名護)は中止となり、室内練習場でのフリー打撃では54スイング。その後のマシン打撃でも何度も快音が響き渡った。

 「打撃でも多少、痛みはあるけど想定内です。合流というか、上(1軍)のスタッフが術後の状態を見たいのだと思いますよ。前のクールから足に張りがあったので、今はペースを落としてやっています」

 芸術的なバットコントロールは健在だ。何度も確認したのはスイングの軌道。右脇を締め、痛めている右肘も畳んで、寝かせ気味のヘッドが遅れて出てくる独特のスイングを柔軟な手首が支える。ミートポイントが体に近いから打球は自然と右方向に飛ぶ。かつて「ミスター右中間」と称された二岡らしい打撃に少しも衰えは見られない。

 梨田監督は「代打やDH、一塁の守備につくこともある。打撃は評価しているから」。動きをチェックした福良ヘッド兼打撃コーチも「打つ方は心配ない。よく振れていたよ」。首脳陣は開幕までに万全の状態に戻ることを期待し、今後の1軍帯同を決めた。

 投げることの恐怖心も徐々に消えている。リハビリを兼ねた約20メートルのキャッチボールでは意図的にワンバウンドを続けた。しっかり腕を振って球を強く地面に叩きつけるイメージだ。開幕1軍には両足と右肘の不安を完全に解消しなければならない。「日程的なことは僕には決められない。今やれることを、できる範囲でやります」。焦りを見せないのは自信の裏返し。手応えも十分あることは、二岡の充実した表情が物語っていた。

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