斎藤「楽しみです」プロ初先発で“恩返し”だ

[ 2011年2月19日 06:00 ]

練習試合 日本ハム-ヤクルト

(2月20日 名護)
 日本ハム・斎藤はこの瞬間をずっと心待ちにしてきた。練習試合とはいえ、プロ初先発。その1球目でいきなり尊敬する大学の先輩・青木と対峙(たいじ)する。腕試しとして、昨年2度目のシーズン200安打で3度目の首位打者に輝いた打者以上の相手はいない。「公式戦で当たるかもしれない。どうせなら、やりたい。日本のトップレベルですから。楽しみですね」。プロのレベルを早く肌で感じたい。その最初の相手が、球界屈指の好打者になる。

 日本ハム入団が決まった昨年末、青木はダルビッシュとの食事会の仲介役を買って出てくれた。エースと早々に引き合わせてくれたことで、チームに溶け込みやすい環境が整い、今キャンプも順調な調整を続けられている。先輩の気遣いに対する恩返しは、もちろんマウンド上で最高の投球を見せること。名護キャンプ4度目の休日となった18日は公の場には姿を見せなかった斎藤だが、青木はもちろん田中、武内との対決が確実になったことで、その右腕にも力が入る。

 ≪恩師もびっくり≫小川監督のプランを聞いた早大前監督の応武篤良氏は驚きつつも、うれしそうだった。「えー、そうなの?ワクワクするな。観客の1人として楽しみだね」。早大で05年から6年間指揮を執った応武氏は斎藤はもちろんのこと、ヤクルトのOB3人も「よく知っている」という。「たぶん先輩たちは斎藤を立ててくれると思うな。球をしっかり見てくれると思う」と予想した。

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2011年2月19日のニュース