甲子園遠征も辞さず 石川に“カツオ応援団”結成

[ 2011年2月17日 06:44 ]

鰹の町・黒潮町で4月下旬から鰹のPRのため上げられるカツオのぼり

 ヤクルト・石川雅規投手(31)にカツオ応援団が結成される。土佐カツオ一本釣りで知られ漁獲高で高知県一の黒潮町が、5月7、8日の広島戦(松山)に有志を募って応援団を送ることが16日までに決まった。同町ではその時期、鯉のぼりならぬカツオのぼりを上げており、スタンドにもたくさんのカツオのぼりをはためかせる考えだ。

 公称1メートル67、短髪で童顔の石川は、漫画サザエさんの登場人物・カツオくんに似ていることから「カツオ」が愛称。持ち球のスローカーブは、球速がカツオの泳ぐ速度とほぼ同じ90キロ前後でカツオカーブと命名した。カツオつながりで名乗りを上げてくれた頼れる応援団に石川も「大変ありがたいこと。うれしいです。機会があれば、神宮にもぜひ招待したい」と素直に顔をほころばせた。

 黒潮町応援団は、まずは近郊の愛媛・松山での広島戦を予定するが、登板機会次第では甲子園での阪神戦など遠征も辞さない構え。20日の練習試合・日本ハム戦(名護)で今季初実戦を迎える石川。4年連続6度目の開幕投手の座を一本釣りし、カツオ応援団の声援に応えたいところだ。

 ◆黒潮町とカツオのぼり 高知県西南部に位置し、06年3月20日に幡多郡の大方町と佐賀町が合併して誕生した。人口約1万3000人。カツオの漁獲高は県一で、カツオフォーラムなどの学会も盛んに行われている。カツオのぼりは4月下旬から5月にかけカツオを模した絵を布に描き、子供の健康と大漁を祈願し空に上げる。コイと違い口が180度開かないので、口先は閉じているものを描くのが特徴。鹿児島県枕崎市や、日本ハム2軍がキャンプを行っている沖縄県本部町でも行われている。

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2011年2月17日のニュース