斎藤、沢村の快投に刺激受けた「気になる、凄い」

[ 2011年2月17日 06:00 ]

投内連係で野手を務めたダルビッシュ(左)からフライングを指摘され苦笑いの斎藤

 同期の快投デビューに、日本ハム・斎藤も大きな刺激を受けた。巨人・沢村が前日の紅白戦で2回を無安打。「テレビのニュースでも、今朝の新聞でも見ました。気になりますよ。(相手が)ジャイアンツなのが凄いですよね」。3月6日にも実現するかもしれないライバルとの初の投げ合い。自身より先に重量打線を抑えた姿に心を動かされた。

 それでも冷静さを内に秘め、マイペース調整を崩さないあたりは並の新人ではない。今キャンプ初の3日連続ノースロー。グラブの刺しゅうなどを規制するルールが今季から厳格に適用されると言われているが、数種類のグラブの中からこの日は試合を見据えた紺色の新グラブでキャッチボールを行った。約80メートルの遠投でも汗を流すと、ダルビッシュら他の登板しない先輩投手よりも早く、練習試合が開始される約30分前の午後0時30分すぎに選手宿舎へ戻った。

 球場入りの際は試合を見て学びたい考えを示していたが「とりあえず、きょうはいいかなという感じです」。斎藤が動けば、報道陣もファンも動く。試合中に移動すればプレーの妨げにもなりかねない。試合も見ずに切り上げた裏に、細かい気遣いが透けて見えた。

 まずは20日のヤクルトとの練習試合(名護)先発に向け、17日に4日ぶりに投球練習を再開する。3月6日に沢村と投げ合えば、同時に地元・北海道でのお披露目の試合となる可能性も高い。芝草投手コーチも「タイミングが合えばね。投げれば盛り上がるでしょう」という沢村との夢対決へ、再びペースを上げていく。 

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