西武、大久保前コーチと全面対決へ…雄星出廷も

[ 2011年2月17日 06:00 ]

出廷する可能性が出てくる中、菊池は普段通りに投内連係などのメニューを消化

 西武は16日、選手への暴力行為があったなどとして昨年7月に解雇した大久保博元前2軍打撃コーチ(43)が、球団を相手に解雇無効の確認と慰謝料など計2126万3000円の支払いを求めて東京地裁に1月27日に提訴した件で、今月14日付で訴状が球団側に届いたと発表した。

 キャンプ地の宮崎・南郷スタジアムで会見に臨んだ飯田則昭専務(49)は「球団としては理解に苦しむ。信じられない気持ち。正々と毅然(きぜん)とした対応を取りたい」と、法廷の場で争うことを明言した。これまでは大久保氏から暴行を受けたとされる選手名を伏せていたが、菊池雄星投手(19)であることを初めて公表。菊池はシーズン中に証人として出廷する可能性もある。球団は大久保氏が一部メディアで菊池を非難するようなコメントをしている点を指摘。「事実に反する発言は球団および菊池選手の名誉を毀損(きそん)していると考えている。著しい損害を受けた。菊池雄星投手の名誉を回復することに努める」と、法的手段も辞さない姿勢でいる。

 大久保氏は昨年8月に地位保全などの仮処分申請を同地裁に却下されると、東京高裁に即時抗告。しかし同12月に却下されていた。

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 ◆大久保氏の解雇問題 昨年6月頃、西武第2球場での練習中に大久保氏が菊池(当時の登録名は雄星)に対して暴力行為を行ったとして、球団は7月22日に同氏を2軍打撃コーチから球団本部長付とする人事を発表。「コーチとして不適切な行為があった疑いがあるため調査を行う」とコメントした。同29日には「指導という言葉を借りた暴力行為は容認できない」として解雇。同氏は解雇を不当として、8月11日にコーチの地位保全と報酬の仮払いを求め東京地裁に仮処分の申請を行った。

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2011年2月17日のニュース