02年新人王も伸び悩み…台湾で再生した正田 高津が挑戦後押し

[ 2011年2月12日 10:13 ]

2005年5月、巨人との交流戦に先発した日本ハム時代の正田
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 レッドソックスとマイナー契約を結び、夢のメジャーへ第一歩を踏み出した正田樹投手(29)。日本球界をクビになった選手が、台湾経由で大リーグ球団と契約するのは初めてだ。「日本に戻るつもりはなかった」。正田の意地でもあった。99年夏の甲子園で桐生一のエースとして全国制覇。同年秋のドラフトでは日本ハムが1位指名。3年目の02年に9勝を挙げて新人王を獲得するなど順風満帆のように思えたが、その後は伸び悩んだ。07年に阪神に移籍したが、1軍登板がないまま08年オフに解雇。12球団合同トライアウトを受験したが、国内からオファーはなかった。

 しかし、働き場を求めて単身で渡った台湾で転機が訪れた。興農では1年目から最多勝と最多奪三振のタイトルを獲得して自信をつかむと、昨季も11勝5敗の好成績を残した。そして米球界挑戦の背中を押したのが、チームメートだった高津(今季からBCリーグ・新潟)。通算286セーブのプロ野球記録を持ち、メジャーでも活躍した名球会投手から情報収集し、アドバイスを受けた。「高津さんには、キャンプでアピールすればチャンスはあると言われました」と感謝を口にしていた。

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