大石「6、7割の力」もオール直球で柵越え0

[ 2011年2月12日 06:00 ]

<西武キャンプ>フリーバッティングに登板する大石

 西武のドラフト1位・大石(早大)が、フリー打撃に初登板し、最速155キロの片りんを見せた。黒瀬、原を相手に53球を投げ、安打性の当たりは8本。「力は6、7割でフォームのバランスを意識して投げました。力みはなかったので良かったです。高めに抜ける球もあったので(採点は)70点ぐらい」とプロの打者との初対戦を振り返った。

 ワインドアップから全て直球を投げ込んだ。全力投球ではなかったが、飛球での凡打が18本もあった。「プロの打者は厳しいコースを拾うのがうまかったです」とレベルの高さを実感したが、打者目線は違った。原は「回転が凄くきれいでスピンがかかっているので、高めはホップする感じでフライになる」と話し、黒瀬も「伸びがある感じ。力を入れたら凄い球を投げそう」と驚きを隠さなかった。

 10日に日本ハム・斎藤がフリー打撃で8本の柵越えを許したのと対照的に大石は0本。渡辺監督は「球の質がいい。ベース板の上での球の強さを感じた。打者も“重く感じる”と言っていたしね」と評価し、20日に予定されている紅白戦で実戦デビューすることも決まった。

 「打者との雰囲気はつかめたので、直球も変化球も精度を上げていきたい」と大石。開幕ローテーション入りへ向け、上々の初登板となった。

 ≪父・博美さんは厳しい採点≫大石の両親がキャンプ地の南郷を訪れた。実家のある福岡から車で移動し、フリー打撃を見守った父・博美さん(60)は「まだバラバラですね。リリースポイントが一定していない感じです。合格点はダメです」と厳しい採点。20日の紅白戦で登板が決まっているだけに「もう一回来ようかな」と楽しみにしている様子だった。

 ▼楽天・安田スコアラー 全体的に球が高かったけど、しっかり指にかかった時は良い球がいっていた。

 ▼横浜・加古スコアラー 腕が遅れて出てくるからタイミングは取りづらそう。ローテーションに入る力はあると思う。

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2011年2月12日のニュース