T―岡田に愛のムチ 岡田監督「全部出さなアカン」

[ 2011年2月10日 09:14 ]

 オリックスの岡田彰布監督(53)が9日、T―岡田外野手(23)をオープン戦から全試合出場させる考えを明かした。

 「そら(実戦は)出すよ。オレも30歳ぐらいまでは全部出ていた。打ち込みとかの調整もあるけどな。(全試合)出す」

 入団5年目の昨季はパ・リーグ本塁打王に輝いた。大ブレークを果たして一気にチームの中心的な存在に成長し、すでに指揮官は今季の4番に指名している。マイペース調整も許される立場ともいえるが、指揮官の考えは違った。チームはもちろんのこと、日本球界を背負って立つ存在として使命感を与えるつもりだ。

 「(オープン戦は)地方球場とかもあるしな。どれぐらい成長したか、ファンの方も見に来るわけやからな。チームの顔になっていくわけやから、全部出さなアカン」

 今年のオープン戦は高知県の安芸や春野、兵庫県の姫路、京都府のわかさスタジアムなどで試合を行う。場所によっては年に一度のプロ野球開催となり、地方のファンにキングの実力を見てもらう絶好の機会となる。調整だけでなくファンサービスの意味合いもある。過去にも多くの一流選手がオープン戦に帯同してきた。指揮官は偉大な球界の先輩と同様にT―岡田に球界の顔としての自覚を持たせたい考えだ。

 「やっと、そこまでいく選手になる可能性が出てきた。去年はタイトルも取ってな。可能性を秘めているからな。(他球団に)隠す必要もない」

 11日からは紅白戦もスタート。多くの人々の期待を背負う若き大砲は調整の舞台でも最高のパフォーマンスで観客を魅了する。

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2011年2月10日のニュース