13年WBCへ、日本代表&U―26常設化検討

[ 2011年2月10日 06:00 ]

 2013年の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向け、野球日本代表の常設化を10日の12球団代表者会議で検討することが9日、分かった。同時にU―26日本代表の併設も検討される。これまでオーナー会議、実行委員会で何度も議論された日本代表の常設案。開催時期や選手派遣で12球団の足並みがそろわずに先送りされてきたが、日本の3連覇がかかる第3回大会まであと2年と迫ったことなどから正式な議題に挙げられた。

 具体的には今年11月に日本代表の国際試合を開催。アジアシリーズが同時期という日程問題もあるが、11月下旬に韓国代表やキューバ代表を招待する案もある。来年も国際試合を複数組み、地力強化を図るのが最大の目的。これに併せてU―26日本代表の併設案も検討される。サッカーのシステムを参考に年代別で強化を図るのが狙い。昨年はインターコンチネンタル杯(10月、台湾)には12球団の2軍選抜が参加。アマ側と協議も必要だが、IBAF(国際野球連盟)主催の国際大会へU―26日本代表が参加できれば若手が国際経験を積むことができる。

 今年3月に計画されたU―26のセ、パ対抗戦は複数球団の反対で計画が白紙に戻されたが、日本代表の強化システムが確立されれば、代表入りへ選手のモチベーションは高まる。日本ハム・斎藤をはじめ巨人の坂本、沢村や広島・前田健、西武・大石らの「佑ちゃん世代」は2年後の有力な代表候補。若手育成とともに興行面でのプラスも確実で、4年連続の赤字に陥る日本野球機構(NPB)の財政安定も期待される。日本がすでに出場権を持つ次回WBCへ向け、12球団の足並みがそろうか注目される。

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2011年2月10日のニュース