東尾修氏が見た巨人・沢村 球離れ遅くする意識を

[ 2011年2月7日 11:21 ]

東尾修「野球とは」

 沢村は下半身が安定してバランスがいい。ボールが指先にしっかり掛かって真っすぐが切れ、スライダーの回転も悪くない。それぞれ1軍で通用する要素である。

 ただ打者の目線からすると「衝突」しやすいように見える。イチ・ニのサンでタイミングが合いそうなのだ。

 南郷で見た同じ背番号15のルーキー、西武の大石は腕の長さを武器にするタイプ。テークバックのときに右手が体の後ろに入りすぎるが、その分長くボールを持てる。球離れが遅く、打者には腕が長く見えてタイミングが取りづらい。一方、沢村は体に近いところで腕を振ってボールを切っているから、腕が短く見えて衝突が心配になる。

 投手の理想は、甘いコースに行った球を打者に打ち損じさせること。いかにタイミングを外し、バットの芯に当てさせないか。そのためには少しでも長くボールを持ち、打者寄りで離した方がいいに決まっている。フリー打撃初登板を順調に終えた沢村だが、打者が仕上がってきて、自信を持って投げた球を打たれたときにどう感じるか。フォームは直す必要ない。形ではなくて意識の問題。感性で球離れを遅くできればしめたものだ。

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