沢村の評価急上昇!坂本のバット2本へし折った

[ 2011年2月7日 06:00 ]

<巨人・宮崎キャンプ>フリー打撃に登板した沢村(手前)にバットを折られる坂本(後方右上は原監督、左上は東尾修氏)

 巨人のドラフト1位・沢村拓一投手(中大=22)が6日、キャンプ初のフリー打撃に登板。球質の重い直球で同い年の坂本のバットを2本へし折り、スタンドをどよめかせた。打者2人に55球を投げ安打性の当たりは6本。ブルペンより格段に内容のいい投球に首脳陣の評価も急上昇した。今後は15日の紅白戦の登板が濃厚。先発ローテーション入りに向け、黄金ルーキーの視界は良好だ。

 水を得た魚のようにマウンド上で躍動した。日曜日。スタンドを埋めたファンは、沢村の自慢の直球に思わずどよめいた。相手は同学年だが、リーグを代表する野手に成長した坂本。内角に投じた8球目の直球でバットを折ると、13球目も再び同じコースでバットを根元からへし折った。

 沢村「勇人もまだ出来上がっていない。(折ったことは)別に意識していません」

 坂本「球に力があった。マエケン(前田健)と球の質は違うけど、ドンと来る迫力のある球。素直に速いと思った」

 速いだけでなく、重い。「ドン」と来るのは下半身を中心に全身の力がボールに乗り切っている証拠だ。中大の4年間は「ずっと(ウエートトレーニングを)やっていて、(試合でも)筋肉痛のまま投げた時もあった」。今では170キロのバーベルを担ぎ、連続10回のスクワットもこなせる。地道な練習で培われた強じんな下半身こそが、球質の重い直球を生み出す。

 坂本、大田に投じた55球で直球が78%の43球。安打性の当たりはわずか6本、柵越えは0だった。打者が調整段階であることを差し引いても、詰まった打球が目立った。加えてテンポも良くストライクが先行。リズムの悪かったこれまでのブルペン投球とは一変した姿に、本人も「打者がいた方がいいイメージで投げられる」と話した。

 まさに本領発揮。原監督が「明らかにブルペンよりいい。実戦向きなのかなと期待を持たせてくれた」と評価すれば、川口投手コーチも「特上でしょう。スピンが利いたいい球だった」とうなった。15日には紅白戦に登板予定。「実戦感覚は養えたと思う。まだまだ足りないので球の勢い、速さ、制球力を練習したい」。貪欲な姿勢で先発ローテーション入りを目指す。

 ▼巨人・大田 ボールもいい回転で勢いがあった。切れもありましたね。スライダーもいいところに決まっていました。

 ▼中日・筒井スコアラー フリー打撃だからあまり参考にはならないけど、直球の力があり、スライダーも切れがある。

 ▼阪神・太田スコアラー 坂本はあまりバットを折らない印象があるし、直球は重い感じ。打者が立った方が投げやすそうだった。あとは実戦でどうか。

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