メッツオーナーら240億円不正利得か…巨額詐欺事件に絡み

[ 2011年2月5日 11:15 ]

 米ナスダック・ストック・マーケット元会長のバーナード・マドフ受刑者による巨額詐欺事件で、同受刑者の事業清算手続き中の管財人は4日、米大リーグ、メッツのオーナーらが約3億ドル(約240億円)の不正な利益を得ていたとし、利益返還を求める訴えを昨年12月にニューヨークの連邦破産裁判所に起こしたことを明らかにした。

 管財人は、オーナーのフレッド・ウィルポン氏、ソール・カッツ氏と両氏の親族らが約300の口座を使って架空利益を得ていたと主張。このうち9千万ドルを球団経営に使ったとしている。

 両オーナーは20年以上にわたりマドフ受刑者と親交があり、詐欺の兆候があったのに意図的に見逃してきたと指摘。詐欺事件の「被害者ではない」と強調した。

 一方、オーナー側は「詐欺だとは知らなかったし、疑わなかった」とし、提訴が事実に基づいていないと反論。預けていた5億ドル超を詐欺事件で失ったと主張した。(共同)

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2011年2月5日のニュース