激増確実ファンを守れ!名護に“斎藤フェンス”

[ 2011年1月28日 06:00 ]

日本ハムのキャンプ地・名護は斎藤シフト着々!!ファン殺到に備え新調された名護市営球場のフェンス。右翼後方の防球ネットも約3メートル高くなった

 日本ハム・斎藤佑樹投手(22=早大)のキャンプ1軍スタートが正式決定した。チームは27日、今春キャンプのメンバーを発表。梨田昌孝監督(57)が1軍メンバー入りを明言していた斎藤は、新人でただ1人の抜てきとなった。1軍キャンプ地の沖縄県名護市は歓迎ムード一色で、メーン球場として使用する名護市営球場の外野フェンスなどを改装。斎藤シフトを着々と進めていることも明らかになった。

 鎌ケ谷から名護へ。斎藤フィーバーは南国に移り、ますます熱気を帯びるのは間違いない。

 吉井投手コーチが「新人で一番調整が進んでいると報告を受けている」と説明すれば、梨田監督も「これで(名護に)連れて行かない方がおかしい」と話してきた。その実力とともに規格外の人気を誇るドラフト1位右腕のキャンプ1軍メンバー入りは既定路線だったとはいえ、チームの新人6人中ただ1人の抜てきとなったところに、あらためて首脳陣の期待の高さがうかがえる。

 新人合同自主トレでは全力投球は封印。黄金ルーキーは全開にギアチェンジするのはキャンプからと明言する。まだブルペンでの投球を直接見ていない指揮官も「キャンプまで待っておけということでしょう」と楽しみを2月まで残してきた。近くで見て、その実力を把握し、起用法を決めていく。また1軍メンバー選出には球界を代表するエース、ダルビッシュのそばで英才教育を施す狙いもある。

 迎え入れる名護市はフィーバーに備えて名護市営球場を14日までに改装。外野フェンスの金網部分が老朽化していたため全て新調した。昨年までなら内野席にファンが収まり切れたが、今年は外野芝生席まで斎藤を追いかけるファンが出てくるのは確実。フェンスに寄りかかった場合に金網が壊れてグラウンドに転落する危険性があった。

 右翼席後方の防球ネットも7メートルから約10メートルに。ネット後方には歩道があり、ファンを直撃する可能性がある場外弾の数を減らすために着手した。斎藤目当てに来場するファンが激増することを見越しての措置で、ファンと斎藤を守る「斎藤フェンス」「斎藤ネット」。名護市財産管理課の施設管理係・新島隆二さん(24)は「施設の安全面の補強を徹底しました」と説明した。

 ブルペン、選手サロンも改装済み。安全で快適なキャンプを送れる状況をつくり上げて、名護が斎藤を待っている。

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2011年1月28日のニュース