4番指名に応える…山崎 スロースターター返上

[ 2011年1月28日 06:00 ]

気合の迷彩柄ジャンパーで仙台入りした山崎

 楽天の山崎武司内野手(42)が27日、空路仙台入りし、星野仙一監督(64)に指名された4番の座を守るためスロースターター返上を誓った。キャンプは独自調整が許されて2軍スタートとなるが、1軍合流を例年よりも早い3月上旬に設定。オープン戦から主砲健在をアピールする。

 既に戦闘態勢に入っていた。ハワイ帰りの浅黒い肌に引き締まったボディー。仙台空港に現れた山崎は迷彩柄のジャンパーに身を包み、威圧感はさらに増した。星野監督の4番指名にも表情が緩むことはなかった。

 「うれしいというよりプレッシャーがかかるね。“しっかりやってこい”という裏返しだよ」。結果を出さなければすぐに4番から外される。元来がスロースターター。特に昨年は4月までの32試合でわずか4本塁打に終わった。星野監督とは中日時代の師弟関係があるとはいえ、一緒に戦うのは01年以来10年ぶり。楽天では就任1年目だけに「なるべく早くアピールして監督に元気な姿を見せたい」と燃えた。

 開幕ダッシュに向け、ハワイ自主トレは今月7日から22日と例年より1週間長く滞在。毎日30キロを走り「全力疾走できる」までに仕上げた。体重も111キロから7キロ近く絞り込んだ。キャンプでも守備では若手と同じメニューをこなして土台を作る。例年なら3月中旬の1軍合流も「1軍に早く合流したい」と同上旬の早期合流を目指す。

 星野監督は漫画「ゴルゴ13」を愛読する。狙った獲物を必ず仕留める主人公が大好きだ。野球でいえば、相手エースを一発で仕留める4番を何よりも求めている。そのスナイパー役は山崎しかいない。

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2011年1月28日のニュース