再び兄と同じ屋根の下…由規弟・貴規「まずは2桁」

[ 2011年1月19日 09:11 ]

 ヤクルトの新人が入る埼玉県戸田市内の寮は3年前の2008年、兄に付き添って訪れたことがあった。「3年後にまさかこうなるとは思っていなかった」。昨季12勝を挙げた由規の弟で、同じ球団に入った育成ドラフト3位ルーキーの佐藤貴規外野手(17)(宮城・仙台育英高)は入寮した8日、あどけなさの残る表情で感慨にふけった。

 兄は高校生ドラフト1巡目で入団し、将来のエース候補として背番号11を背負う。その弟として注目されることに「兄は兄。自分は自分だと思っている」とマイペースを貫く。与えられた背番号は111。「まずは背番号を2桁にする。収穫の1年にしたい」と支配下選手登録を最初の目標に掲げる。

 由規からは「きつい練習も自分のため」「何でも1番になるつもりで頑張れ」と助言を受けたという。10日からスタートした新人合同練習では、インターバル系のメニューで年上の選手にも負けない脚力と心肺機能を披露し「走るのは好き。競争する人がいると燃えるので」とアピールを続けている。

 実家では「よっちゃん」と呼んでいた由規も寮住まいで、再び同じ屋根の下での生活が始まった。兄と一緒に1軍で活躍する日を夢見ながら、今は「由規さん、ヨシさん。どれもしっくりこない。何て呼んだらいいのか」と素朴な疑問に頭を悩ませている。

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2011年1月19日のニュース