吉見、復帰焦らず「5月からでも6月からでも」

[ 2011年1月19日 06:00 ]

砂浜での自主トレに励む吉見

 右肘手術からの再起を目指す中日の吉見一起投手(26)が18日、無理をして開幕に照準を合わせるよりも回復を優先する意向を示した。「そこを目指したら1年を棒に振るかもしれない。5月からでも6月からでもいいので戦力になれるようにしたい」と明言した。

 昨年の開幕投手もシーズン終盤から右肘痛を抱えオフに手術に踏み切った。当初は開幕に間に合う見通しだったが、予定以上に回復が遅れ、いまだキャッチボールも始めていない。前日17日のスタッフ会議で2軍スタートが決定した。

 焦りはある一方で、この期間を肉体改造の絶好機ともとらえる。医療機関で体のチェックを受けたところ、股関節など下半身の柔軟性が失われ、右の肩甲骨がずれていることが判明した。「以前は体が柔らかかったけど、いまはストレッチしていても硬い。それが腰や肩や肘にもくる」。プロ5年でたまった勤続疲労を一気に取り去るべく、今は体幹強化などの地味なトレーニングを繰り返す日々だ。

 この日はプロ入り前に所属していたトヨタ自動車のメンバーとともに、愛知県知多市内にある海水浴場の砂浜で走り込んだ。キャンプでも引き続き体力強化メニューを積極的に取り入れる。「みんなと同じ動きをしても意味がない。上に上がった時に1年間を投げ抜ける体力をつけたい」。オレ竜の右のエースが覚悟を決めて2軍スタートを切る。

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2011年1月19日のニュース