斎藤 初ブルペンは直球中心「いい感じで放れた」

[ 2011年1月19日 06:00 ]

ブルペン入りし投球練習を行う斎藤

 日本ハムのドラフト1位右腕、斎藤佑樹投手(22=早大)が18日、千葉県鎌ケ谷市の室内練習場でプロとして初めてブルペン入りした。

 記念すべきプロ初ブルペン。それでも、斎藤は冷静沈着だった。

 「久しぶりのブルペンで、いい感じで放れました。力は5、6割です。まだ1月なのでフォームのバランスを意識して投げた。しっかり立って、体重移動をして、ボールをより前で離すということ」。昨年11月18日の明治神宮大会決勝(対東海大)以来、61日ぶりのブルペン投球は直球中心に32球を投じた。

 変化球はバラつきもあった。カーブはいきなり高めに抜け、さらに指先を引っかけてワンバウンドし、駒居ブルペン捕手の右すねを直撃する一幕も。「申し訳なかったです」と斎藤自身は恐縮したが、最後まで自分のペースを崩さず、握りを1球ずつ確認して投球した。

 初ブルペンでいきなり変化球を試したのにも理由がある。「(右腕の)筋肉に変化球の投げ方を覚えさせたかった。刺激を与えたかったんです」。この日も約1800人のファンが詰めかけたが、周囲に左右されることなく自分でテーマを持って練習に取り組めるのが、最大の武器といえる。

 「調子のピークをどこに持って行くとかは考えていない。(キャンプ、オープン戦と)普通通りにやっているところを(首脳陣に)見てもらって、それで実力がなければ2軍で鍛え直せばいい。だから、特に格好つける必要もない」。開幕1軍という揺るぎない目標を目指して、斎藤は自らの足元をしっかり見つめている。

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2011年1月19日のニュース