斎藤、18日に初ブルペンも…残念、非公開に

[ 2011年1月18日 06:00 ]

ダッシュ中にバランスを崩す斎藤

 日本ハムのドラフト1位、斎藤佑樹投手(22=早大)が18日、合同自主トレを行っている千葉県鎌ケ谷市の室内練習場でプロ初プルペンに臨む。背番号18と同じ日に重なる本格投球ではプロ仕様のフォームバランスをチェック。今後は30日の自主トレ終了まで室内で1クールに1回ずつ入る予定だが、球団はファンの安全を考慮しシャッターを閉めたまま非公開にする方針を固めた。

 やっとマウンドで投げられる。斎藤の目が少年のように輝いていた。昨年11月18日、胴上げ投手となった明治神宮大会決勝の東海大戦以来、61日ぶりとなる本格的な投球練習を予告した。

 「だいぶ、新人合同自主トレの雰囲気にも慣れてきました。あしたはブルペンにも入る。久しぶりですからね。投球フォームやバランスを意識しながらやりたい」

 新人合同自主トレ第2クールの最終日。背番号18に合わせて、18日に記念すべきプロ第1球を投げ込む。ドラフト3位左腕・乾(東洋大)とのキャッチボールでは80メートルの遠投。低く力強いボールが、コンディションの良さの証明だ。

 「新たなことを取り組むというより、まだいろんなことを確認している段階。変化球も投げられたら投げたい」。まずは早大時代の悪癖であるトップに入るときの上体の反りをチェック。そして体を真っすぐに立たせて、右腕をきれいに振ることを意識する。これが斎藤流のフォーム固めだ。

 注目の初投げはファン非公開となる。この日も1500人が球場に押し寄せたが、ブルペン投球は寒さも考慮し室内練習場で実施される。昨年までの新人合同自主トレではファンが見学できるように外壁のシャッターを開けていたが、今年は球団関係者が「お客さまの安全を確保するためには仕方ない」と苦渋の決断を下した。

 早大時代の同僚、西武・大石、広島・福井らに先駆けてのブルペン入り。この日、札幌市内のイベントに参加した梨田監督は「全国的に寒いのでじっくりと体をつくって、キャンプに備えてほしい」と話したが、斎藤は「1クールに1回ぐらいずつブルペンに立ちたい」と抑えきれない。

 ひと足先にブルペン入りしたドラフト4位・榎下(九産大)、ドラフト6位・斉藤勝(セガサミー)が心地よく捕手ミットを鳴らしているのを横目で見つめた斎藤は「負けないように頑張りたい」と本音もこぼした。やっぱり斎藤にはマウンドがよく似合う。

 ▼斎藤と同世代投手の現状 楽天・田中は10日から千葉県内で自主トレ中。20日すぎに仙台に戻って、2月1日から始まるキャンプ前にブルペンに入る。広島・前田健は12日にマツダスタジアムでオフ初となるキャッチボール。14日にキャンプ地の沖縄に先乗りし、キャンプイン初日にもブルペン入りを予定。広島・福井は12日からマツダスタジアムで新人合同自主トレ。キャッチボールやランニングを中心にしたメニューをこなしており、ブルペンには入っていない。

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