実名公表済みですが…松岡“タイガー”に名乗り

[ 2011年1月14日 06:00 ]

子供たちのために、投げるタイガーマスクになることを誓った松岡

 ついに球界にもタイガーマスクが現れた。ヤクルトの松岡健一投手(28)が13日、今季のホールド数と同じだけのランドセルを、出身地熊本県内の児童養護施設に寄付する考えを明かした。

 「大リーグでは当たり前のことですからね。投げるタイガーマスクになります」。神宮球場で自主トレを続ける中継ぎエースは、全国に広がるタイガーマスク運動に実名で名乗りを上げた。松岡は昨季は球団記録となる73試合に登板し、リーグ2位の34ホールドを記録した。今季も抑えの林昌勇につなぐセットアッパーを任される。「以前から社会貢献活動に興味を持っていた。少しでも役に立てればいいし、僕もこれを励みにできれば」。中継ぎコンビの押本と行ったキャッチボールにも、自然と力が入った。

 熊本県内には12の児童養護施設があり、780人の児童が生活しているという。熊本県玉名市で生まれ育った松岡は、オフには直接施設を回り、ランドセルを直接手渡すプランを温めている。ここ数年の安定感を買われ今季は3700万増の年俸8500万円で契約。さらなる進化へ自主トレでは新球シュートを習得中で「昨年(34)以上は挙げたい」とホールド数=ランドセル増へ意気込む。

 仮面をかぶらず実名も明かすが、精神はタイガーマスクと変わらない。故郷の少年少女への思いを右腕に宿らせる。

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2011年1月14日のニュース