松坂 斎藤の代表入り熱望「世界一を一緒に」

[ 2011年1月13日 06:00 ]

シューズを脱いで靴下でダッシュを行うレッドソックス・松坂

 レッドソックスの松坂大輔投手(30)が11日(日本時間12日)、日本ハム・斎藤に対し、13年3月に開催予定の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表入りを熱望した。2大会連続でMVPに輝いた右腕は、斎藤がメンバー入りするだけの素質があると断言。背番号18を背負う2人がともに世界3連覇を目指す未来を思い描いている。

 松坂にとっても斎藤は気になる存在だった。「本当に発言を聞いても芯がしっかりしている。これからもずっと意識していきたい選手ですね」と評した上で、WBCでのタッグ結成を熱望した。

 「斎藤君は代表に入れるだけの素質を持っている。成長次第では、レベルの高い選手の間に割って入る可能性は十分ある。僕も代表に呼ばれる存在でありたいと常に思っている。ともに世界一を目指す中で一緒にできればいいですね」

 松坂への憧れを公言する斎藤へこれ以上ないエールだった。WBC2大会連続でMVPに輝いた右腕は、国際舞台で何より重要なことを「自分を信じて、自分の力を発揮できるか」と話す。その点、斎藤は高校、大学と重要な試合でことごとく勝利してきた。その勝負強さは代表でも生きると見込んでいる。「まずは身近な存在にダルビッシュがいる。何でも聞いて、成長の糧にしてもらえれば」。代表の中心選手に君臨するダルビッシュから技術も精神面も吸収すれば、おのずと目標は高くなると語る。

 そして斎藤の成長こそ、松坂が何より望んでいることでもある。「僕は現役である限り、誰にも負けたくないし、追いつかれたくない。斎藤君のような若手が伸びてくることは自分にとっても大きな刺激となる」。背番号18を背負う2人が代表でもしのぎを削る。そんな未来を松坂は誰より願っている。

 この日の自主トレでは、シューズを脱いでダッシュを行った。これは06年の第1回WBC前の3月1日、日本代表の練習試合(対巨人、東京ドーム)後に素足でダッシュを行って以来だった。「WBCの時を思い出しましたね。本当に久しぶりに素足で走りました」。まだ2年先の舞台だが、松坂の視線の先には斎藤と出場するWBCがしっかりと描かれている。

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2011年1月13日のニュース