松井チーム最高年俸でアスレチックスと合意

[ 2010年12月15日 06:00 ]

アスレチックスとの1年契約に合意した松井秀

 エンゼルスからFAとなった松井秀喜外野手(36)が13日(日本時間14日)、アスレチックスとの1年契約に合意した。

 松井はこの日、南カリフォルニアに滞在し自主トレを行った。14日(同15日)午前にオークランド入り、健康診断、正式契約となる。代理人のテレム氏も「そうなる(14日に身体検査を行う)のではないか。今言えるのはそれだけ。契約合意(成立)は目前となっている」と語った。

 注目の年俸は推定600万ドル(約5億400万円)。これは二塁手エリス、そしてロイヤルズからトレードで獲得した外野手デヘススと並ぶチーム最高年俸だ。ヤンキース最終年(09年)の28本塁打、90打点から、今季は21本塁打、84打点と数字を落としながら、今季年俸と同額の評価。ア軍の4番としての期待料も込められた契約となった。

 正式契約後、午後3時(日本時間午前8時)前後と予想される入団会見で、ア軍も最高のプレゼントを用意した。背番号55だ。今季まで同番号を背負った26歳左腕のオートマンは地元のサンフランシスコ・クロニクル紙に「彼に譲る。活躍してほしい」と語った。既に球団も調整を行い、入団会見では背番号55の付いたユニホームが用意される。オートマンは「彼が主軸に座るのは心強いし、30本塁打してほしい。ゴジラがいれば負けない」と続けた。

 会見規模は球団史上最大となる。当日はサンフランシスコ地元記者の懇親会が行われるため、多くの記者がそのまま現場へ向かう。ア軍広報は日本報道陣を含む100人規模の会見を想定。NHK、TBSは生中継の準備も進める。地元紙も「ア軍では近年に例を見ない会見」と報じた。

 06年以来5年ぶりのプレーオフ進出へ導く救世主の誕生。早くもオークランドはゴジラ歓迎ムードに包まれている。

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2010年12月15日のニュース