楽天 引退右腕の新たな夢 叔父の会社「一部上場させたい」

[ 2010年12月15日 07:43 ]

2010年3月27日、Kスタ宮城で登板する楽天・福盛

 【惜別求人】現役引退を決意してから4カ月。福盛はすでに新しい夢に向かっている。「叔父の会社を継いで、一部上場させたい。今はまだ経営者を目指す見習いですけど」。通算82セーブを挙げ、メジャーリーグも経験した。野球選手として輝かしい成績を残したが、引退後は全く関わりのない世界を選んだ。「野球は楽しいし、コーチや解説の仕事も悪くない。でも、会社を大きくすることに夢を感じた」と都内で会社を経営する叔父の下で経営学を勉強している。

 昨季は6月に古巣に復帰して7勝10セーブをマークした。守護神として球団史上初のCS進出に貢献。今季も抑えで開幕を迎えたが、右肘の故障に悩まされた。「球速ではなく、リリースする時の最後の一押しができなくなった。スピンをかける指先の感覚が戻らなかった」。現在でも雨の日に痛むことのある右肘が引退を決断させた。

 それでも、福盛に後悔の念はない。「全てにおいて、良くも悪くも決断が速いんですよ」。マウンドで身に付けた気持ちの切り替えと決断力は、会社経営にも必ず生きる。

続きを表示

2010年12月15日のニュース