梨田監督“名言返し”「確信しました…」

[ 2010年12月10日 06:00 ]

梨田監督(後方)からユニフォームを着せてもらう斎藤

 日本ハム梨田監督は緊張気味に会見する斎藤の左隣で、子供のようにはしゃいだ。インタビュアーから第一印象を問われると「癒やされるねえ」。さらに斎藤の名文句を引き合いに出してファンの笑い、そして大歓声を誘った。

 「斎藤君を見ていたら確信しました。何か“持ってる”と。でもまだ隠しています。それを北海道で出してもらおうと思ってます」
 この日を待ちわびていた。10月28日のドラフト会議では「これまで5回失敗してるから」とクジを藤井社長に一任。その斎藤と本契約が成立して「12月9日が忘れられない日になった」と声を弾ませた。会見後には、斎藤のプロ第1球をキャッチャーミットでしっかりと受け止め「球の回転がいいね」と、その素材にあらためてほれ直した。
 会見前。札幌市内のホテルで斎藤と両親、大社オーナーを交え、昼食をともにした。そのわずかな時間で「頭がいいし回転が速い。それが投球に生きている」と感じ取った。斎藤は06年夏の甲子園後に、当時関西学院大野球部マネジャーだった梨田監督の長男・和利さんにサインボールを書いたこともしっかりと覚えていたという。「昔のことをよく記憶している。投手は打たれた球種やコースを覚えていた方が投球に役立つ」と話した。
 V奪回を目指す来季、梨田監督は斎藤をダルビッシュ、武田勝、ケッペルに次ぐ先発ローテーションの中心に据える青写真を描いている。「先発としてやれるように練習してもらいたい。競争が基本だけど、自分をコントロールできたら2桁勝利、そしてエースも見えてくる」。指揮官は持ってるものを全てさらけ出しての、1年目からの大活躍を期待していた。

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2010年12月10日のニュース