どうして?レンジャーズ 35歳建山獲得の狙い

[ 2010年12月1日 09:58 ]

 26日に35歳の誕生日を迎えるベテランの建山を獲得したのは、救援投手の強化を狙ったレンジャーズだった。

 球団はこのオフ、今季途中加入して快進撃の立役者となった先発左腕リーの引き留めを最重要課題としている。ただ、資金力のあるヤンキースも絡んだ争奪戦は必至だけに、ダニエルズ・ゼネラルマネジャーは「若手投手を先発に回すことも話し合っている」と語っていた。
 その候補となるのは40セーブを挙げて新人王に輝いたフェリスと、防御率1点台のオガンドの豪腕2人だ。今季は左腕ウィルソンが先発に転向して15勝した成功例もあるが、配置転換に伴うブルペンの補充は不可欠。そこで建山に白羽の矢を立てたと考えられる。
 同学年の上原や岡島らに触発されて決断したメジャー挑戦を建山は「厳しいことは間違いない」と自覚している。ただ右投げでも、体勢をやや沈ませながらのサイドスローは球の出どころが見づらい。レンジャーズは今季、創設50年目で初のア・リーグ制覇を遂げるなど実力をつけている。悲願のワールドシリーズ優勝に向けた態勢づくりを進めており、建山が夢舞台で異彩を放つ可能性は十分ある。(共同)

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2010年12月1日のニュース