吉田えり“ガチョーン投法”で飛躍誓う

[ 2010年11月26日 06:00 ]

「ベスト・オブ・ヒーローズ2010」の授賞式に出席した吉田えり(中)とキングオブコメディの高橋(左)と今野

 平成生まれの「ナックル姫」と昭和の大人気ギャグが、まさかの合体だ。今季、独立リーグ「ゴールデンベースボールリーグ」のチコ・アウトローズでプレーした吉田えり投手(18)が25日、都内で「ベスト・オブ・ヒーローズ2010」授賞式に出席。来季の飛躍へ新フォーム「ガチョーン投法」を披露し、さらなる進化を誓った。

 ナックルの投げ方を聞かれた吉田は「研究中なんですけど、こうやって小指を立てて押し出すように“ガチョ~ン”って」と大まじめで説明し、ロングブーツなどで着飾った姿のまま1球投げてみせた。
 米独立リーグ史上2人目の女子選手となった今季は、リーグ戦8試合に登板し0勝4敗。歴史的1勝に向け、トレーニングに励んでいる。「日本でもプレーできたらいいと思うけど、今年は悔しい思いもした。米国でリベンジしたい」。理想は無回転で揺れ落ちる変化。今年9月に亡くなった谷啓さんが生涯をかけつくり上げた「フォーム」を理想型とし、磨きをかけた魔球で大リーガー予備軍を大コケさせる。

 ▽ガチョ~ン 1950年代に結成された7人組「クレージーキャッツ」のメンバーとして活躍したタレントの谷啓さん(享年78)により、「シャボン玉ホリデー」などのテレビ番組で大流行したギャグ。主にオチの際に使われ「ガチョ~ン」の声とともに、開いた右手を閉じながら手前に引くと周囲が一斉にコケる。由来は自身がマージャンで牌を引く際の動作など諸説ある。

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2010年11月26日のニュース