メジャー第１球は“あこがれ”のイチローへ？

　アスレチックスの来季開幕カードは同地区に所属するマリナーズを本拠地に迎えた３連戦。岩隈は「世界のイチローさんと対戦できればうれしいです。日米野球だけで、日本では対戦していませんから」。早くも日本ではかなわなかった天才打者との対戦に胸を躍らせた。

　現時点で岩隈の評価は先発３番手。自身も「先発か中継ぎかで言えば、先発でいきたい」としてこだわりを口にしていることもあり、４月３日（日本時間４日）の３戦目に先発する可能性が高い。となれば、岩隈の記念すべき第１球は、マ軍不動の先頭打者・イチローに投じることになる。
　岩隈のプロ初登板は近鉄２年目の０１年。同年からメジャー移籍したイチローとはすれ違いで対戦は実現していない。０２年の日米野球第６戦で対戦した際は、二ゴロ、遊ゴロ併殺、遊ゴロと３打席を無安打に抑えたが０９年ＷＢＣでは、ともに日の丸を背負って世界一に輝いた。チームを引っ張るイチローの姿に「存在感もプレーも、すべてが凄い」と感激した岩隈。メジャーで対戦する最初の打者がそのイチローとなれば、これ以上ない舞台が整うことになる。
　ア軍選手の多くがサンフランシスコに住んでいることに「サンフランシスコは日本人も多いし、住みやすそうな街ですね。球場までは車で３０～４０分くらいで着きますし」と既に情報収集を始めていることを明かした岩隈。頭の中では、打席にイチローを迎えたマウンドのイメージも出来上がっている。