ロッテ、ヤクルトともに斎藤に“ローテ確約”

[ 2010年10月23日 06:00 ]

早大との面談を終え帰路につくヤクルト・鳥原チーフスカウト

 ドラフト1位候補の早大・斎藤佑樹投手(22)の両親と応武監督が22日、西東京市の早大合宿所でプロ球団との面談を行った。2日目は8球団が早大を訪問。斎藤1位指名を公言しているロッテとヤクルトはともに“ローテーション確約”を伝えるなど、し烈なアピール合戦を展開した。

 12球団の大トリを務めたロッテは4人態勢で訪問。30分間の面談を終えた石川運営本部長は「ウチは先発ローテが少ないですから当然、先発で投げてもらいたいと話しました。指名したら間違いなく来てくれると確信しています」と満足そうに話した。昨年のドラフト当日に「来年は斎藤を1位でいきます」と12球団最速で1位指名を表明するなど、最大限の誠意を示してきた自負がある。現状ではヤクルトとの一騎打ちの様相を呈しているが「渡しませんよ。ロッテの将来を背負ってほしいと言いましたし、背番号も僕の中では決めている」と現在、空き番となっているエースナンバーの「18」を用意していることまで示唆した。

 一方のヤクルトも負けていない。鳥原チーフスカウトは「ローテの一角に入れる力があるから1位で指名するんです」とこちらも先発ローテーション入りを確約。さらに「神宮で育った選手は神宮で活躍してほしい」という「地の利」も強調した。ソフトバンク、広島も1位候補としてリストアップしている右腕の交渉権はどの球団が獲得するのか。28日のドラフトは目が離せない。

 ≪斎藤の父・寿孝さん説明聞ければ「安心」≫12球団との面談後、早大・斎藤の父・寿孝さんは「単にクジで引かれていくのでなく、(球団の)考えを聞いてみたいというのがあったので。少しは佑樹のためになったのでは」と今回の趣旨説明を行った。さらに「こういう形で話を聞けば、この世界に安心して入っていけるんじゃないでしょうか」と今後もアマチュア選手に対するドラフト前の説明会が実施されることを希望していた。

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2010年10月23日のニュース