唐川間に合った!荻野貴は「厳しい」も…

[ 2010年10月23日 06:00 ]

ナインの最後尾でウォーミングアップを行う荻野貴(左)

 荻野貴はアウト、唐川はセーフ!CSファイナルSで、リーグ優勝したソフトバンクを破り、5年ぶりに日本シリーズに進出するロッテが22日、宮崎市内の生目の杜運動公園でシリーズ前合宿をスタートさせた。

 シリーズの秘密兵器として緊急招集されたのは快足ルーキー荻野貴だった。46試合で打率・326、25盗塁で開幕ダッシュに貢献。5月下旬に右ひざを手術し実戦復帰できないままシーズンを終えたが、走塁練習ができるまで回復していた。宮崎入り前、青山総合ベンチコーチも「(2軍から)行けるという報告があったから」と説明。23日から調整で4試合行うフェニックスリーグで実戦復帰させてシリーズメンバーに加えるか見極めるつもりだった。

 ところが、右ひざの張りが判明。打撃練習もできない状態で荻野貴は「(1軍選手と)久しぶりに顔合わせができたことは良かったけど…。ちょっと厳しい」と表情を曇らせ、所用で夜に宮崎入りした西村監督は「シリーズに間に合えばと思ったけど、報告を受けて厳しいなと。あした(東京に)帰します」と今後の1軍帯同を断念した。

 救いは右ひじ痛が回復した唐川の存在だ。この日体調不良による発熱で宮崎入りを見合わせたが、23日にも合流できる見込み。西村監督は「自分の目でチェックしてどこで投げさせるかを決めます」とし、8月以来の実戦復帰を予定。登板後に問題がなければ、先発駒不足の救世主としてシリーズメンバーに加える。5年ぶりの日本一奪回へ、唐川が期待を一身に集める。

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2010年10月23日のニュース